タイ最大のペット医療サービス大手
トンローペットホスピタルは、2020年2カ所で
新規開業を行うと発表しています。

バンコク都内のラマ5世通りや東部ラヨーン県内に
オープンする予定で、2箇所で計1億バーツを投資すると
しています。

タイ国内でペットサービスに関する医療業界の競争激化に
対応するため、バンコク都郊外にあるランシットの
ペット病院を改装しました。
同社では、タイ国内のペット市場は2019年354億バーツ規模に
なる見込みと分析しています。

トンローペットホスピタル（未上場）社は1994年に設立された
タイの動物病院大手企業です。
トンロー地区に第一号となるペット病院を開設後、次々と
ペット病院チェーンを増やしていきました。
トンロー通りに旗艦病院を構え（2017年に本院はラマ9へ移転）、
ペット向け眼科、歯科、糖尿病、生殖器、がん、新生児および
ICUサービスなど、動物の治療のため幅広いサービスを
24時間体制で提供しています。

最高経営責任者(CEO)Kitaka Chaisupatanakul氏は、
2022年に総売上15億バーツ達成を目標としています。

タイ国内では単身人口の増加、子供のいないカップル、
高齢者増加など、ライフスタイルの変化に起因し、
ペットのニーズが増えてくる可能性があります。
中間層の購買力向上により多くの人がペット（特に犬や猫）
を飼うことに興味を持っています。
ペット飼育人口は2017年時点で1,100万人を超えていると
みられ、今後もさらにペット関連産業は成長が続くと
予想されています。

同病院によれば2017年のタイのペット市場は293億バーツ、
前年比10％増となっています。
このうちペット病院市場は93億バーツを占め、
こちらも前年比＋10％増加しました。

トンローペットホスピタル（未上場）の2018年業績は
売上7億5125万バーツ、純利益8549万1548バーツでした。
同社はペット・病院市場セグメントで7.3％のトップシェア
確保を目指しています。