オーストラリア、ニュージーランド証券取引所の特徴【オーストラリア:金融】
オーストラリア証券取引所(ASX)の特徴として、
金融業と資源産業が集中した株式市場であることが
挙げられます。
これは世界的な資源産業を抱えるオーストラリアの
経済構造を反映しています。
実際に投資を行っている投資家比率については、
ASX上場株式の投資家別保有シェアは外国人投資家40%前後、
オーストラリア年金基金・保険会社などが26%、
その他金融機関が15%程度となっています。
また、取引高上位10~20社の集中度合いが他取引所に比べて
高い点も挙げられます。
各社の時価総額・取引高ともに上位10社で40%程度と
なっています。
そのため活発に取引される銘柄は限られています。
ニュージーランド証券取引所(NZ)は、傘下に証券市場、
エネルギー市場、先物市場等を通じた農産物の価格設定や
情報サービスを担う農業部門、データ・サービス部門を
抱えています。
NZ証券市場は、株式市場(NZ Stock Market:NZSX)、
新興株式市場(NZ Alternative Market:NZAX)、
債券市場NZ Debt Market:NZDXの3市場に大別されています。
ニュージーランド株式市場規模は、アジア太平洋地域では
スリランカ株式市場に次ぐ小さな市場で、証券取引所の
時価総額はフィリピン市場の半分にも満たない市場です。
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