タイの複合財閥チャロン・ポカパーン・グループが高速鉄道プロジェクトに調印【タイ:インフラ】
タイの複合財閥であるチャロン・ポカパーン・グループは、
同グループを中心としたコンソーシアムが2019年10月に
予定どおり高速鉄道プロジェクトの官民開発契約を
締結することを発表しています。
この高速鉄道は、バンコク北郊ドンムアン空港、
東郊スワンナプーム空港、東部ラヨーン県ウタパオ空港の
3空港を結ぶ総延長220km、2240億バーツ規模のプロジェクトです。
同コンソーシアムはCPグループを中心に
高速道路・地下鉄運営(BEM)、中国鉄道建設、
ゼネコン大手CH. Karnchang(CK)、
ゼネコン大手Italian-Thai Development(ITD)などから
構成される企業連合です。
2018年12月に最低入札価格1,172億バーツを提出して、
タイ国内初となる高速鉄道プロジェクトの建設契約を
獲得しました。
しかし、同コンソーシアムは契約交渉が進むにつれて
土地収用と立ち退きの問題について懸念を表明しています。
タイ運輸省は、タイ国鉄(SRT)が高速鉄道プロジェクトの下で
指定された10,000ライの土地の70%をコンソーシアムに
引き渡す準備ができていて、契約調印後に作業を開始できると
主張していました。
今回の交渉で高速鉄道プロジェクト実施が計画通り
進行することを示すため、タイ政府の完全な協力を
保証したとしています。
同入札には、対抗するコンソーシアムとして高架鉄道を
運営するBTS Group Holdings(BTS)、
ゼネコン大手Sino-Thai Engineering and Construction
(STEC)、発電大手Ratchaburi Electricity Generating
Holding(Ratch Group:RATCH)なども参加を
表明していました。
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