メラミン食器などを製造販売するタイ上場企業
スリタイ・スーパーウエアe(SITHAI)社は、
ホーチミン市内での第4生産工場建設に約3億バーツを
投資すると発表しています。

同社はベトナムでホーチミンやハノイに計3カ所の
生産工場を保有しており、新たな生産工場の建設工事は
2019年末か2020年初めに着手する予定で、
工期は約8～9ヶ月間としています。

同社はタイ国内でメラミンやプラスチック容器・皿の
需要が低迷する中で、2019年は海外志向を進めて行く
方針です。

飲料、工業用部品産業など多くの製品カテゴリーで市場が
低迷しており、同社業績に影響を及ぼしているとしています。
そのため同社はGDP成長率が比較的高いベトナムでの
事業拡大に重点を置くとしています。

ベトナムのGDPは2018年に＋6.8％増加しました。
特にエレクトロニクスおよび衣服分野での外国直接投資が
継続的に増加しているため、成長率は2019年と同じレベルに
なると予想されています。

ベトナムでは小売業とビール産業が急速に成長しており、
メラミンとプラスチックの包装に向けて大きな需要を
生み出しているとしています。

同社は2019年、ハノイにあるパッケージング工場に
約8000万バーツを投じて新しい機械と金型を設置する
予定です。
2016年にはハノイにプリフォームとパッケージ工場を
設立しています。
同工場の2018年売上は3億7000万バーツでした。

スリタイ・スーパーウエア社はベトナムのほか、
タイ、インドネシア、インドにも生産拠点を
持っています。

2019年上半期業績は売上47億1400万バーツ、
純利益－5200万バーツでした。
同社のタイ国内販売で家庭用と工業用の製品販売
低下などが原因になりました。

同社は日本のパートナー企業と連携し、寿司レストラン
向けのユニークなプレートを開発しました。
寿司皿に埋め込まれたマイクロチップで、
各皿のカロリーを計算し、食品の鮮度を検出する機能を
備えています。
マイクロチップを使用すると、顧客は電子決済を介して
支払うことができるため、人為的ミスを減らすことが
できます。

同社はタイ国内市場ではマネジメント経営を再構築し、
省力化を進めていくとしています。
2019年の売上は前年比3％増の98億バーツになると
予想しています。
全体売上のうち約80％は国内市場から、残り20％は
輸出によるものです。