インドネシアのファッション市場に関して【インドネシア:衣料市場】
インドネシアのファッション市場は、「西洋的なファッション」
と「インドネシア固有のファッション」に大別されています。
近年では双方のマーケットは共に飛躍的に拡大しており、
世界的なファッションブランドの相次ぐインドネシア展開や、
都市部でのショッピングモール開業、新興ファッション系
ウェブサイト、ファッション雑誌などが増加しています。
いわゆる「西洋的なファッション」であるカジュアルな
Tシャツやジーンズ、シャツ、スカート、パンツなどは
日常生活に行き渡っており、紳士靴やパンプスの他、
気候と風習に関連し、簡単に履けるサンダルなども多く
普及しています、
また、高級ブランドファッションが一部の富裕層だけの
ものから、アッパーミドルクラスを巻き込んだ本格的な
マーケットを形成するようになってきています。
ジャカルタ・ファッション・ウィークやインドネシア・
ファッション・ウィークなどのファッションショーも、
高級ホテルだけでなく気軽なショッピングモールで
開催されるようになっています。
インドネシア国内消費者のファッションへの関心は、
所得が増えるに従い顕著に高まっています。
オンラインショッピング利用者層も急速に広まっており、
ブログやFacebook、Instagram、Twitterなどの
ソーシャルメディア(SNS)を通じて簡単にアパレル
ショッピングを楽しむことができるようになっています。
「インドネシア固有のファッション」に関しては、
2009年にインドネシアのバティック
(Batik:ろうけつ染の布地)がユネスコの
世界無形文化遺産に認定されたことでイベント時の
正装としてだけでなく、日常着やオフィス用
ファッションとしても着られるようになりました。
特に人口の85%以上を占めるイスラム教徒にとって
重要な礼拝日である金曜日はバティックデーとも
呼ばれるようになり、バティックの普及も
進んでいます。
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