東南アジア、シンガポール・マレーシアのヘルスケア市場に関して【アセアン:医療・ヘルスケア】
アメリカの調査会社Frost & Sullivanが発表している
ASEAN(東南アジア諸国連合)のヘルスケア市場予測に
よると、医療費は2016年までに1500億USドルに到達し、
2015年は一次医療および病院でのサービスを中心に
力強い成長が続くとしています。
シンガポールでは一次医療の市場規模が2020年までに
30億USドル以上に成長すると予測、また2015年~
2020年にかけての私立病院市場が年平均成長率
13%で成長すると見込んでいます。
私立病院の成長背景には、公立病院の過密や
ライフスタイルの変化、私立病院向けの
医療保険適用拡大などがあると分析しています。
マレーシアでは2015年~2020年にかけての医療費が
年平均成長率+11%で成長し、2025年には
200億USドルを超えると予測しています。
また、民間の医療保険・個人負担医療費などの
民間医療費が全体の46%を占め、2020年には50%
近くに到達する見込みだとしています。
さらに医療ツーリズムの目的地として高い特性を持つ
同国では、2014年から2020年にかけて医療ツーリズム
市場が年平均成長率18.5%で成長する見通しだと
しています。
その他の潮流としては、
1,製造業投資・製品の流通量増加
2,消費者保護に向けた規制の厳格化
3,多様なニーズに対応した医療サービスの細分化
4,薬局の役割変化による医療コストの引き下げ
5,ヘルスケアITを活用したホームヘルスケア
6,M & A(企業合併・買収)の活発化
などの項目をASEANヘルスケア市場の成長要因として
示しています。
5についてはシンガポール、マレーシア、インドネシアに
おいて健康管理やウエアラブル端末といったツール普及が
進むと予測しています。
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