タイ財閥TCCグループ傘下の不動産開発アセット・ワールド・コープが新規上場予定【タイ:不動産・新規上場】
タイの酒造財閥TCCグループ傘下で、
富豪Charoen Sirivadhanabhakdi氏が率いる
不動産開発企業のアセット・ワールド・コープ(AWC)は、
タイ証券取引所への新規上場を予定しています。
同社では上場後5年間でバンコク都内の主要な不動産と
グループが保有するリゾート地を取得し、
大型複合プロジェクトとホテルを開発する予定です。
最も不動産価値の高い区画の1つとして、
2012年にTCCグループがタイ王室系のParibatraファミリー
から48億バーツで購入したMRTサムヨット駅近くの
チャルンクルン通りにあるWoeng Nakhon Kasemの14ライ
(1ライ=1600平米)の不動産があります。
さらにアセット・ワールド・コープ社は200億バーツを
費やし、高級ホテル、ショッピングエリア、観光スポット
として中国風の塔を備えた複合プロジェクトを開発する
予定です。
タイ国内の観光セクターは成長を続けていて、
いずれバンコクは世界で最も訪問される都市になると
期待しています。
また、観光都市パタヤで新しいプロジェクトを開発し、
2020年はホテル、小売、ライフスタイルを組み合わせ、
アジアティークのフェーズ2を目指します。
TCCグループは、チャルンナコン通りのチャオプラヤ川
沿いの土地10ライをアセット・ワールド・コープ
(AWC)社に売却することも計画しています。
同不動産は過去に流通センターとして使用され、
2014年に飲料メーカーのスームサック(SSC)から
18億バーツを購入したものです。
このリバーフロント区画は豪華な複合プロジェクトが
開発される予定です。
アセット・ワールド・コープ(AWC)社が買収するもう1つの
主要な計画としては、バンナートラッド通りにある
15ライの土地での多目的プロジェクト開発があります。
2018年時点の土地価格は1ライあたり1億2000万バーツでした。
さらに、スクンビットソイ103/1、38、22にもプロットがあり、
そこでは複合プロジェクトとシティホテルが開発される計画です。
TCCグループの不動産開発部門アセット・ワールド・コープ
(AWC)の新規上場は、少なくとも480億バーツの上場株式価値で、
タイ証券取引所として2013年以来最大の新規株式公開となります。
1株あたり6バーツで販売され、最大80億株分を
タイ証券取引所の新規公開株式分として放出する計画です。
2019年9月の終わりまでにカシコン証券、ブアルアン証券、
パトラ証券、SCB証券を引受会社として株式申込みが
行われます。
新規公開株式では、69億株式の新規普通株式で構成され、
全株式の最大22.47%を占めます。
これまでタイ最大規模の新規株式公開(IPO)は、2013年に
実施され625億バーツ以上を調達したBTSグループの
インフラファンド、BTS Rail Mass Transit Growth
Infrastructure Fundでした。
アセット・ワールド・コープ(AWC)社の総資産は
920億バーツと評価されています。
同社はIPO後の資金を利用して、2019年の第4四半期に
合計1,150億バーツ以上の新しい物件を取得する計画です。
同社は2019年上半期で売上高64億4000万バーツ、
粗利益31億1000万バーツを報告しました。
売上の約52%はホスピタリティ事業からで、
42%は商業施設からのものでした。
同社は240億バーツの資本金を登録しており、
IPO後は320億バーツに増加する予定です。
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