タイの不動産開発大手プロパティ・パーフェクトは売上予測を下方修正【タイ:不動産開発】
タイの不動産開発大手プロパティ・パーフェクト(PF)では
合計191億バーツ相当の新規6プロジェクトを2020年まで
延期し、低迷するタイ不動産市場に合わせてプリセールス
目標を13%削減しました。
タイ国内経済の減速や不動産ローン貸付額の制限など、
2019年前半の主要なマイナス要因が後半も継続すると
予想しています。
同社では、タイ住宅不動産市場は成長するもののペースは
遅いと分析しています。
ミドル~ハイエンドの一戸建住宅市場は引き続き堅調ですが、
コンドミニアム市場は場所によって異なると分析しています。
延期された6プロジェクトのうち4つは、合計48億バーツ相当の
低層プロジェクト(一戸建住宅、タウンハウスなど)です。
他の2プロジェクトは、SET上場企業Grande Asset Hotels &
Property(GRAND)からのものです。
そのうちの一つはラヨーン県における23億バーツ相当、
60ユニットの別荘プロジェクトです。
付加価値向上のために国際的なホスピタリティブランドと
話し合っており、2020年の発売を期待しています。
もう一つは、チャオプラヤー川のほとり、
チャルンナコン通りにある640ユニットのリバーサイド
高級不動産「Hyde Riverbay」です。自社および日本の
住友林業とGrande Assetの合弁会社が開発します。
結果、プロパティ・パーフェクト(PF)と子会社が2019年に
開始する新規プロジェクト数は、17プロジェクト
(合計393億バーツ)から、11プロジェクト(合計202億バーツ)
に減少します。
そして、全体のプリセール目標額を224億バーツから
194億バーツに下方修正しました。
プロパティ・パーフェクト(PF)の目標は190億から
174億バーツに減少し、Grande Asset(GRAND)の目標は
34億から20億バーツに減少します。
2019年の新しい収益目標は250億バーツとしています。
同社グループ売上の約70%は不動産販売事業からのもので、
そのうちプロパティ・パーフェクト(PF)から154億バーツ、
Grande Asset(GRAND)から7億バーツ、北海道の高級コンドミニアム
「Yu Kiroro」から18億バーツとしています。
プロパティ・パーフェクト(PF)社の2019年上半期業績は
プリセールで74億5000万バーツ(前年同期比14%減)、
売上106億1500万バーツ、純利益11億3200万バーツでした。
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