サイアム・セメント・グループではダウと提携しプラスチックリサイクルを推進【タイ:製造・石油化学】
サイアム・セメント・グループ(SCC)はアメリカの
石油化学大手Dowと提携して、東部経済回廊(EEC)での
プラスチック廃棄物リサイクルと再生可能原料の運用に
関する実行可能性調査を行うと発表しています。
同調査は2019年12月までに終了し、その後、両社が施設規模と
投資予算の概要を調整するとしています。
今回の提携はプラスチック樹脂、プラスチック廃棄物、
石油化学原料からの工業製品および原料リサイクルを行う
ことを目指します。
循環経済概念を採用することはビジネスチャンスであり、
プラスチック廃棄物のリサイクルとアップサイクルのための
実用的なソリューションをタイにもたらすとしています。
このコンセプトに多額の投資をするため、サイアム・セメント・
グループではタイ政府へ企業に循環経済への投資恩典を
提供するよう求めています。
海洋を循環しているプラスチック廃棄物は世界中で
約800万トン以上とされています。
また、タイだけでも年間約100万トンが海洋に
流入しています。
DowとSCGは、タイ国内の廃棄物分離の可能性を研究し、
どのタイプの廃プラスチックが廃棄物の分離に適しており、
リサイクルシステムに最適なソリューションを決定することが
期待されています。
プラスチック廃棄物のリサイクルと再生可能な原料の操業は、
近い将来、年間約20万~30万トンの商業規模で開始出来ると
しています。
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