マイナー・インターナショナル傘下のシズラー・レストランは健康志向へシフト【タイ:飲食・レストラン】
タイ消費者の間で食と健康への意識が高まっていることから、
外食・ホテル大手マイナー・インターナショナル(MINT)の
子会社SLRT社が運営しているシズラー・レストランでは
自然志向・健康的な食事へアップグレードすることで
市場拡大を目指します。
運営会社のSLRT社は、コンセプト、店舗デザイン、メニュー
などを変更し、サイアムセンターにある店舗を改装するために
2000万バーツを費やしました。
サイアムセンター店舗は若者や働く女性のライフスタイルに
合わせて設計されています。
便利なライフスタイルを愛し健康や環境に関心を持っている
新世代の顧客を想定し、同店舗が将来的に他の地域・店舗で
顧客動向の変化を反映するためのパイロットプロジェクトに
なるとしています。
また同社は今回、デリバリーの価格をレストラン内よりも安く
設定したことで顧客から好意的な反応があったとしています。
バンコク首都圏および郊外でより広い領域をカバーする
オンラインデリバリービジネスにも進出し、今後数年以内に
デリバリー事業の比率を20%に増やすとしています。
また、同社ではタイ国内の個々の顧客によりよく
対応するためにマーケティング戦略をローカライズ
しなければならないとしています。
タイの外食レストラン業界の競争は非常に
激しくなっていて、同社でも競合するレストランが
増えています。
タイ国内のステーキレストラン事業は約100億バーツと
推定され、サンタフェやジェファーなどが大手です。
Sizzlerの売上は2018年約30億バーツ、2019年は3~5%の
伸びを見込んでいます。
2019年は10店舗の既存レストランを改装し、3~4の新店舗を
オープンする予定です。
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