サイアム・コマーシャル銀行(SCB銀行)とGo-Jekゴジェックが提携【タイ:IT・アプリ・ライドシェア】
タイ王室系銀行であるサイアム・コマーシャル銀行(SCB)と
インドネシアのユニコーンスタートアップ企業Go-Jek社は、
タイでのライドシェアとデリバリー市場拡大のため提携を
発表しています。
ライドシェア用アプリGo-Jekへの投資は、SCB銀行の
成長戦略とデジタルバンキングの拡大に沿ったものとして
Go-Jek社タイ事業向けに電子決済サービスなどを導入します。
Go-JekはSCB銀行が参加したシリーズFの資金調達ラウンドで
新たな資金を調達しました。
しかし、SCB銀行では投資額を明らかにしていません。
インドネシアGo-Jekは、2018年後半に新ブランド「Get」
アプリを通じてバイク送迎サービスとオンデマンドサービスを
提供することでタイへ進出しました。
同サービスはシンガポールを拠点とするGrabと競合すると
考えられています。
Go-Jekの「Get」には食品および荷物配達に関わる2万人の
バイク運転手と2万件のレストランパートナーがあり、
タイでは既に100万回のダウンロードがあります。
また、SCB銀行モバイルバンキング「SCB Easy」アプリには
900万人以上のユーザーがいます。
今後「Get」ではSCBと提携した後、新規顧客に無料配達(3回分)
や既存ユーザーに50%割引(3回分)などのプロモーション
キャンペーンを提供することで会員獲得競争を進めます。
バンコクの人口は1000万~1500万人で、そのうちの2~3%が
フードデリバリー用アプリを使用しているとみられています。
「Get」ではSCBと提携し2019年のアプリ普及率が2桁以上に
なると予想しています。
また、タイのカシコン銀(KBANK)では、無料通話アプリLINEと
オンラインバンキング事業で提携しています。
LINEはタイ国内でタクシー配車やフードデリバリーサービスを
提供するアプリ「LINE MAN」を展開しています。
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