タイ中央銀行は金利を据え置きで+1.75%【タイ:金利・為替】
タイ中央銀行では、タイバーツ為替が対米ドルで6年ぶりの
高値圏にあるにもかかわらず2019年6月の中央銀行会合では
政策金利を1.75%で据え置きました。
バーツ高は輸出国で観光業も盛んなタイ経済にとって
マイナス要因ですが、利下げをせずということを
決定しました。
2019年6月時点でタイバーツの対米ドルレートは
6月上旬から上昇を続け、6年ぶりとなる1米ドル=
30.7バーツ台となりました。
米国の利下げ観測が出てからドル安圧力がかかり、
タイバーツが急伸しました。
また、タイ中央銀行は2019年のタイ国内総生産(GDP)
成長率見通しを2019年3月時点の+3.8%から+3.3%に、
そして輸出増加率見通しを+3.1%から+0.3%に大きく
引き下げたと発表しています。
タイ国内経済は米中貿易紛争で輸出と観光が影響を受ける
と予想しています。
2019年のタイ経済は通貨高、経済減速の影響を受けています。
タイは経常黒字国であるため、資金流出懸念が台頭しにくく、
米国の利上げ局面やリスク回避ムードが盛り上がる場面でも
バーツは堅調に推移しています。
海外からの資金が新興国に流れ込んでいる状況で、
強いバーツが経済に影響を与える可能性が大きいと
しています。
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