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ルシオ・タン氏の金融機関フィリピン・ナショナルバンク、企業解説【フィリピン:金融機関】

フィリピンの大富豪ルシオ・タン氏が率いる金融機関
フィリピン・ナショナルバンク(PNB)は、資産成長を
支えるために新たな資金120億ペソの調達を計画しています。

同行はユーロ・ミディアムタームノート・プログラム
(EMTN:Euro medium term note program)を2倍の
20億ドルに拡大しました。
増資権利の提供は最大3億株になるとしています。

今回の増資により普通株式のTier1(銀行の財務力の
重要指標)が拡大し、新たな資金により資産成長を
維持することができます。

フィリピン・ナショナルバンク(PNB)は子会社を通じて
商業銀行サービスを提供しています。
主なサービスは預金、融資、手形割引、外国為替取引、
投資銀行業務、資金振替などです。
マーチャント・バンキング、送金サービス、損害保険、
リース、株式仲介、外国為替取引、その他関連サービスも
提供します。

1916年フィリピンの国立銀行として設立され、
戦後フィリピンが独立し、新たに中央銀行が設立される
までは中央銀行業務を兼業してきました。

中央銀行設立(1949年)後は国立銀行として従来どおり
最大手コマーシャルバンクとして営業し、ユニバーサル
バンキング業務を展開してきました。

国営企業民営化の流れの中で、1989年に株式を
マニラ証券取引所へ上場し、暫時政府保有株式を放出、
民営化を進め、2007年7月には政府所有株の最終売却が
実施され、完全に民営化されました。

2019年現在、ルシオ・タン氏が率いる財閥グループ傘下と
なっています。
フィリピンの国内拠点は656、海外拠点77あり、
そのほとんどが海外在留フィリピン人からの本国送金を
主たる業務としています。

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