タイ農業・農業協同組合銀行BAACによるオンラインプラットフォーム【タイ:IT・Eコマース】
タイ農業・農業協同組合銀行(BAAC:Bank for Agriculture
and Agricultural Cooperatives)では、農民のための
オンライン流通チャネルとして設計されたECプラットフォーム
から今後5年間で10億バーツの売上を目指します。
BAACが開発したウェブサイトを通じての農産物販売額は、
2019年に少なくとも1億5000万バーツを目標とし、
その後さらに売上10億バーツまで増やすとしています。
同サービスは2019年7月、正式にウェブサイトを立ち上げ、
その後モバイルアプリを通じてサービス拡大する予定です。
ECプラットフォームで入手可能な農産物は1,500品目、
主に米、果物、コーヒーなどを販売し、将来的に
10,000品目が利用可能になることを目指しています。
正式公開前に買い手を勧誘するために、
7月中は先着登録者3,000人へ50~200バーツの
割引クーポンと購入品の無料配達を提供しています。
このECプラットフォームで販売する農産物は、
認定された品質基準を備えた高品質の農産物のみを
取り扱うとしています。
また、一般的に10万~15万バーツの登録エントリー料を
徴収する他のECウェブサイトとは異なり、
BAACのウェブサイトはいかなるベンダーにも課金しないと
しています。
BAACの方針では、農産物コストに加えて最大15%の
卸価格ベンダーマークアップを許可し、販売価格が
市場価格を大幅に上回ることはないとしています。
同プラットフォームは、消費者のアクセシビリティを
向上させることによって農民が収入を増やすことを
支援するタイ政府の方針に準拠したものです。
農産物購入者は電子決済やクレジットカードなど
さまざまな支払い方法を使用できます。
BAACは2019年~20年の政府会計年度に、
前年比950億バーツ増の7,700億バーツの農家向け融資を
目指しています。
これには既存農家への融資拡大が含まれ、
福祉スマートカード保有者、一般借入人、
中小規模の農業企業へそれぞれ130億バーツ、440億バーツ、
380億バーツに相当する金額を割り当てるとしています。
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