タイ東北部のインフラ拡張プロジェクトに関して【タイ:インフラ】
タイ東北部で計画が進められている複数の
新規交通インフラプロジェクトはタイとラオスを結ぶ
パイプライン確立を目指しています。
最初のプロジェクトは、ウボンラチャタニ県と
ラオス南部サラワン県を結ぶ第6タイ・ラオス友好橋
(The 6th Thai-Lao friendship bridge)です。
ウボンラチャタニ県はタイ東北部県の一つで、
シーサケート県、ヤソートーン県、アムナートチャルーン県と
接し、ラオス、カンボジアとの国境を有する県です。
ムーン川に沿ったタイ最東部の都市で、人口はおよそ180万人、
経済規模の大きい東北部県の一つです。
サラワン県はラオス南部県の一つで人口約34万人。
同県は耕作に適したボロベン高原に位置し、
県内には牧歌的な農作地が広がっています。
タイ政府では同陸橋を建設することをタイ高速道路局に
承認したと発表しています。
同計画ではタイ側に橋を建設するのに263億バーツ、
土地収用のためにさらに4億バーツが必要だとしています。
ラオス政府側では橋を建設するために約13億バーツが
費やされる予定です。
ラオス政府ではタイ周辺諸国経済開発協力機構
(NEDA:The Neighbouring Countries Economic Development
Cooperation Agency)からプロジェクト融資を求めています。
2番目のプロジェクトではウドンタニ県とブンカン県をつなぐ
高速道路4車線拡張工事で139Kmの距離を整備する計画です。
総工事費用は100億バーツとしています。
ラオス国境を越えた輸送が容易になり、
ラオスからの輸入品をチョンブリー県レムチャバン港へ
輸送することがより便利になるとしています。
3番目のプロジェクトは、メコン川沿いで開発される
4車線道路整備プロジェクトです。
ノンカイ県、ナコーンパノム県、ムクダハン県、
アムナートチャルーン県を通ります。
タイ運輸省ではそのほか大型プロジェクトの
可能性として、ラオスを経由したタイからベトナムへの
鉄道路線についても言及しています。
同プロジェクトはベトナムの深海港からタイ東部経済回廊に
あるレムチャバン港の輸送ルートを構築することで、
さらなる物流量を増やすことが出来るとしています。
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