ブラジルの化粧品大手ナチュラがエイボンを買収【ブラジル:化粧品・サービス】
ブラジルの化粧品大手ナチュラ・コスメティコスは
2019年5月に世界第4位の美容製品企業エイボンの
全株式取引を購入し、Avonブランドを買収すると
発表しました。
合併企業として誕生するNatural Holding SAは、
年間総売上高が100億ドルを超え100カ国に展開すると
予想されています。
ナチュラの株主は合併後の会社の約76%を所有し、
エイボンの普通株主は約24パーセントを所有します。
ナチュラ・コスメティコスは、ブラジルを代表する
化粧品メーカーです。
1969年に創業し、2004年にサンパウロ証券取引所へ
上場しました。
2018年業績は売上133億レアル、
純利益5億4800万レアルでした。
ダイレクトセールス方式を採用している一方で3,200店舗を
展開し、170万人以上の「コンサルタント」がアルゼンチン、
ブラジル、チリ、コロンビア、フランス、メキシコ、ペルー、
イギリス、アメリカなどで販売しています。
自然派化粧品を標榜し、化粧品には天然由来素材を使用し、
環境保護にも重点を置いています。
Naturaは2017年にロレアル(仏)からThe Body Shop(英)
を買収し、オーストラリア発のスキンケアブランドAesop
(イソップ)も保有するなどM&Aによる海外展開を
進めています。
Naturaの主要な競合相手はOBoticário、L’Oreal、
EstéeLauder Companies、Jequitíなどです。
同社は1978年よりタイで化粧品直販を開始していましたが、
地場系ブランドなどに押され2016年に撤退を発表しました。
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