タイ選挙管理委員会は2019年3月末の選挙確定結果を発表【タイ:政治】
タイ選挙管理委員会は、2019年5月にようやく3月末実施された
総選挙(下院選、定数500)の確定結果を発表しました。
事実上の軍政継続を目指す親軍政党が協力政党を集め、
下院の過半数を越えると発表しています。
選挙管理委員会は5月8日、比例代表の結果を公表しました。
7日には小選挙区349議席の確定結果を明らかにしていました。
比例代表は下院定数500のうち150議席を占めます。
軍事政権に反対する7政党の合計議席は245議席に留まり、
半数に届きませんでした。
(総選挙の獲得議席数)
第1党:タクシン元首相派「プアタイ党」136議席
(すべて小選挙区)
第2党:プラユット軍政が設立した新党「パランプラチャーラット党」
115議席(小選挙区97、比例代表18)
第3党:タイサーミットグループ代表が率いる「新未来党」
80議席(同30、50)
第4党:タイ最古政党で反タクシン派「民主党」52議席
(同33、19)
第5党:2008年にタクシン派政党から分離した東北部支持基盤
「プームジャイタイ党」51議席(同39、12)
第6党:スパンブリ県など中部が地盤の地域政党
「チャートタイパタナー党」10議席(同6、4)
第7党:セーリーピスット元警察長官が設立した新党
「セーリールワムタイ党」10議席(比例代表10議席)
第8党:マレー系イスラム教徒住民が多いタイ深南部の
地域政党・民主派「プラチャーチャート党」7議席
(同6、1)
第9党:ミンクワン元商務相が設立した新党「新経済党」6議席
(比例代表6議席)
第10党:タクシン派の衛星政党「プアチャート党」5議席
(比例代表5議席)
第11党:軍政派のステープ元民主党幹事長率いる
「ルワムパランプラチャーチャートタイ党」5議席
(同1、4)
その他、少数政党が乱立。
公式結果発表を受け、親軍事政権政党
「パランプラチャーラット党(国民国家の力党)」の
議席数が増えたほか、同党に協力することが見込まれる
多数の小規模政党が議席を獲得しました。
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