メラミン食器・プラスチック製品大手スリタイ・スーパーウェア、企業解説【タイ:製造業】
メラミンとプラスチック包装の需要がタイ国内で低迷している
ことから、スリタイ・スーパーウェア(SITHAI)は2019年に
海外市場への投資にシフトするとしています。
会長兼社長のSanan Ungubolkul氏は、2019年第1四半期に
消費者購買力の改善が見られなかったため、タイへの投資は
2019年予定していないとコメントしました。
タイ国内の飲料および工業用部品業界の低調な業績に合わせて、
多くのカテゴリーで製品・容器注文が減少したとしています。
今後はGDP成長率が比較的高いベトナムでの事業拡大に
注力するとしています。
ベトナムのGDP成長率は2018年に+6.8%成長しており、
特に電子機器および衣料品分野において対外直接投資が
継続的に増加しているため、2019年も同じ水準を
維持すると予想されています。
スリタイ・スーパーウェア(SITHAI)社では、
特にベトナム国内小売業とビール産業が急成長しており
メラミンとプラスチック包装のための需要を生み出していると
分析しています。
2019年はハノイの包装工場に新しい機械と金型を設置するため、
約8000万バーツを費やす予定です。
2018年のベトナム・ハノイ工場の売上は3億7000万バーツでした。
2019年は新型機械導入により売上5億7000万バーツと
予測されています。
ホーチミン市の工場では、メラミンとプラスチック包装の
生産能力を増強するため2220万バーツを割り当てる予定です。
2019年のホーチミン工場の売上は2018年と同等の
約20億バーツと予想されています。
同社はまた、ベトナムに加えインドでも生産能力倍増のため
5000万バーツの投資を計画しています。
スリタイ・スーパーウェア(SITHAI)の2018年業績は
売上98億1659万バーツ、 純利益は7600万バーツでした。
2019年の売上予測は前年比+3%増の98億8000万バーツと
しています。
約80%がタイ国内市場からのもので、残りの20%が
海外市場からのものです。
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