タイ観光業界2019年の見通し【タイ:観光】
2019年3月に行われた選挙結果の不透明さや、
第1四半期の減速にもかかわらず、事業者は2019年の
タイ国内観光業界に対して楽観的な見通しを示しており、
4000万人を超える海外観光客数を予想しています。
タイ観光協議会(Tourism Council of Thailand)会長の
Chairat Trirattanajarasporn氏は、堅調な為替水準と
世界経済低迷により2019年第1四半期の観光客数は伸び悩み、
前年同期比+2.9%増の1090万人と推定されると述べています。
Chairat氏は、2019年3月24日に実施された総選挙の結果が
第2四半期の観光市場に影響を与える可能性があるとし、
タイ選挙管理委員会に投票結果の公式発表を迅速に
進めるように求めています。
選挙後のプロセスが遅れると、民間の投資家がタイ国内で
投資や支出を控える可能性があるとしています。
2019年第2四半期は928万人(+4.6%増)の観光旅行者を
予測しています。
その多くは中国、韓国、日本の東アジアから403万人
(+3.1%)、続いてアセアン諸国266万人(+4.3%増)、
ヨーロッパ115万人(+3.6%増)と見ています。
2019年通年の予測は4064万人(+6.2%増)で
経済効果は2兆2000億バーツ(+9.4%増)としています。
2019年にタイ国内開催される大きなイベントとしては
第34回アセアンサミット(34rd ASEAN Summit)があります。
また、観光業界の懸念材料としてタイ国内で発生している
大気汚染を挙げています。
観光スポーツ省は、4月中旬のソンクランと5月の
国王戴冠式により、今後2ヶ月間は観光が活気づくと
予想しています。
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