タイの塗料最大手TOAペイントはさらに東南アジア進出拡大【タイ:製造・小売】
タイ証券取引所に上場するTOAペイント・タイランド(Thailand)
(TOA)社は、同国最大手の塗料・コーティング製品メーカーです。
同社は2019年売上を前年比10%増の180億バーツとすることを
目指しています。
最高経営責任者CEOのJatuphat Tangkaravakoon氏は、
インドネシアのKawasan Industri 2000に新工場が完成し、
2019年第2四半期に商業運転を開始する準備ができていると
発表しています。
また、ミャンマーのティラワ経済特別区ではヤンゴンから
移転された新工場が2019年第3四半期に稼働を開始すると
しています。
カンボジアの経済特別区の第2工場は2019年第4四半期に
稼働を開始する予定です。
アセアン域内のすべての工場が生産開始した後は、
総生産量が2018年末時点の8800万ガロンから16%増加し、
1億200万ガロンとなる計画です。
上記計画がすべて完了すると、TOAペイントは2019年末までに
タイ、ミャンマー、カンボジア、インドネシア、ラオス、
ベトナム、マレーシアの7カ国に合計10箇所の生産工場を
持つことになります。
調査会社Frost&Sullivanによると、2016年末時点の
東南アジアの塗料・コーティング製品市場で同社シェアは
13%でした。
タイ国内では48.7%と大きなシェアを握る
マーケットリーダーです。
タイ塗料市場の総価値は2018年190億バーツでした。
タイの塗料市場は多くの企業が参入していて競争が
激しいとしています。
そのため同社はプレミアムセグメントに注力し、
2019年はキャンペーンを利用していくつかの新製品を
投入する予定としています。
TOAペイント・タイランド(TOA)社の2018年業績は
売上164億バーツ(前年比4%増)を記録し、
純利益は18億2400万バーツでした。
2018年の売上高のうち13%が海外からのもので、
その割合は2019年に14%、2023年には20~25%に
達すると予想されています。
この記事へのコメントはありません。