タイのハードディスクドライブ(HDD)出荷台数【タイ:IT部品】
カシコン銀行の調査部門、カシコン・リサーチセンターでは、
2019年はタイのハードディスクドライブ(HDD)の出荷台数が
前年比+3.6%~+7.8%増加し、252万個~262万個になると
予想しています。
2019年のHDD部門全体輸出額は0.9~5.0%増の126億~
131億USドルにすると予測しています。
カシコン・リサーチでは、コンピューター向けHDDは輸出の主要な
牽引役となり、総HDD輸出の55%を占めているとしています。
HDDには4つのカテゴリがあります。
タイのHDD業界にとって追い風となるのは、マイクロソフトが
2020年1月でWindows7オペレーティングシステムのサポート終了を
表明していることで、PCの買い替え需要が発生し、
世界のパーソナルコンピュータ需要は6年ぶりに回復すると
予想されています。
同発表により2020年半ばまでに世界中の組織や企業のコンピュータ
ユーザーが、Windows10オペレーティングシステムを採用するため
輸出額が伸びていくとしています。
また中国、マレーシアなどの工場閉鎖・移転なども影響すると
されています。
カシコン・リサーチによると、かつて世界最大の市場シェアを
維持していたマレーシアのHDD生産施設は閉鎖され、
中国の製造業者は米中貿易戦争の悪影響に対抗するため
タイにシフトしています。
しかし、パソコン用HDDの出荷量はHDDよりも速く動作する
ソリッドステートドライブ:SSDの技術変化に影響を受けると
されています。
2019年のコンピューターSDDの市場シェアは世界の全コンピューター
関連ドライブの43%に達すると予測されています。
2017年は31%でした。
・タイ証券取引所に上場する主なIT部品製造企業
カルコンプ・エレクトロニクス(タイランド)(CALCOMP)
デルタ・エレクトロニクス(タイランド)(DELTA)
エレクトロニクス・インダストリー(EIC)
KCEエレクトロニクス(KCE)
ハナ・マイクロエレクトロニクス(HANA)
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