三井物産がIHHヘルスケアへ追加出資【マレーシア:病院サービス】
マレーシア証券取引所(BRUSA)上場のIHHヘルスケア(IHH:5225)に
三井物産が84億2000万リンギを追加出資すると
発表しました。
これにより出資比率は従来の17%から32.9%に高まり、
筆頭株主となります。
2018年11月時点で筆頭株主であったマレーシア政府系投資会社の
カザナ・ナショナルは、保有する株式の一部、14億株16%を
84億2000万リンギで売却したと報告しています。
カザナ・ナショナルの持ち株分は26.1%まで下がります。
IHHヘルスケア(IHH:5225)はシンガポールやマレーシア、
インド、トルコなど世界9カ国で50病院、12,000床以上を
運営するアジア最大級の民間病院グループです。
マレーシア証券取引所(BRUSA)、シンガポール証券取引所(SGX)に
上場しています。
2018年にはインドの病院、フォルティス・ヘルスケアの買収を
発表しています。
同病院はインドで2番目に大きな民間病院チェーンです。
フォルティスが保有していた高品質のプライベートヘルスケアに
対する需要の高まりと、インド国内医療サービス事業は成長可能性が
あることを受けて買収を決定しました。
IHHヘルスケアは既にインドに進出していましたが、フォルティスの
買収によりインド国内で37病院を運営する大型病院グループになります。
同社の2017年業績は売上111億4200万リンギ、
純利益9億6900万リンギでした。
三井物産では安定収益を得るための非資源事業の一つに医療事業を
掲げていて、2011年に出資を開始し、IHHの進出先拡大を
支援してきました。
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