マレーシアの不動産・パームオイル事業、IOIグループ業績【マレーシア:農業】
マレーシアで不動産・パーム油プランテーション・パームオイル
事業などを手掛けるIOIグループ(1961:IOICORP)は
同国の大手複合企業の一つです。
マレーシア、インドネシアなどでパームオイル事業を
展開しています。
同社の2018年業績は、売上は前年比47%減で74億1800万リンギ、
純利益では前年比67%増の12億2900万リンギでした。
2018年第4四半期(4QFY18)の純利益は、前四半期の為替差損が
理由で88%減の3億3580万リンギでした。
為替差損の実際のマイナス額は1億6920万リンギとなりました。
関連会社および合弁会社の収入などが下落したことで売上が
減少しています。
パーム油プランテーション部門の2018年売上は前年比17%減の
11億リンギ、粗パーム油、パーム核油の価格低下などが原因と
されています。
同社は1969年にIndustrial Oxygen Incorporated社として
設立され、
1985年にはパーム油プランテーションと精製所を建設しました。
1980年にマレーシア証券取引所(BRUSA)に上場しました。
同社の売上比率の約67%がパーム油プランテーションからです。
IOIグループはマレーシアとインドネシアで23万haの
プランテーションを管理しています。
毎年4,500万トンのFFB(Fresh Fruit Bunch:油椰子果実)を
加工処理する15工場を保有し、脂肪酸およびエステル、グリセリン、
石鹸ヌードル、脂肪族アルコールなどを製造します。
加工後は食品、医薬品、化粧品、パーソナルケア、住宅用洗剤、
工業用洗剤、界面活性剤および潤滑剤製品の製造における
様々な工業的用途に利用されます。
顧客企業には、ユニリーバ、ネスレ、キャドバリー、
クラフトCraftなどの世界的な食品メーカーが含まれます。
この他、マレーシア証券取引所(BRUSA)に上場している
関連企業はIOIプロパティ・グループ(5249:IOIPG)があります。
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