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マレーシアの複合企業、YTLコーポレーションの企業解説【マレーシア:複合企業、YTLグループ】

マレーシアのYTLコーポレーション(4677:YTL)はマレーシア最大の
コングロマリットの1つです。
同社は不動産、ユーティリティ、高速鉄道(KLIAエクスプレス)、
セメント、建設、ホテル、リゾート、通信などで展開しています。
社名のYTLは創業者であるヨー・ティオンレイ(Yeoh Tiong Lay)の
頭文字を取っています。

同社の2018年6月末締め業績は売上146億8200万リンギ、
純利益8億1300万リンギでした。
第4四半期は4336万リンギの赤字でしたが、昨年同期は
2億2933万リンギの黒字でした。
損失増加の主因はマネジメント・サービスおよび一時的な会計処理、
その他部門のリストラクチャリングによるものとしています。

YTLグループは複数の子会社を上場させています。

・YTLパワーインターナショナル(6742:YTLPOWR)
発電、上水、排水システム、通信などを手掛け、トレンガヌ州の
パカ発電所、ジョホール州のパシールグダン発電所などの
開発、建設、保守、運営に従事しています。
2018年業績は売上105億9000万リンギ、
純利益6億2100万リンギでした。

・YTLランド&デベロップメント(2577:YTLLAND)
マレーシアとシンガポールで展開しているマレーシア系
不動産開発会社です。
高品質住宅、マンションの建設実績があり、マレーシアに
2,000エーカー以上の開発土地を保有しています。
2018年業績売上3億6700万リンギ、純利益514万リンギでした。

この他、マレーシア証券取引所(BRUSA)に上場しているのは
YTLホスピタリティREIT(5109:YTLREIT)があります。

また、過去上場していたYTLセメント(8737:YTLCMT)は2011年に
非上場化しています。
YTLセメントの売買流動性が低いままであり、投資戦略や
ポートフォリオを調整するための措置でした。
YTLコーポレーションの買収により、YTLセメントの株式1株につき、
3.17株の新しいYTLコーポレーション株をRM1.42で発行しました。

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