タイ財務省が大株主のタイ国際航空は2018年第2四半期も赤字【タイ:航空】
タイ財務省が過半数株式を持つタイ国際航空(THAI)では、
2018年上半期業績が売上918億6700万バーツ、
純利益-3億8200万バーツの赤字となりました。
第1四半期は黒字でしたが、第2四半期は30億9900万バーツの
赤字でした。
ライバル他社との競争激化、燃料価格上昇などでコスト増が
膨らんだとしています。
2017年の業績は売上1898億5700万バーツ、
純利益-21億700万バーツでした。
2018年6月末時点での航空機数は105機で、
貨物輸送便数、旅客輸送便数もそれぞれ増加しています。
搭乗率を示す平均有償座席占有率は75%でした。
同社にとって中国、香港、インドを中心に世界各国から
観光客が増加し続けていることは追い風であるとしていますが、
2018年の第2四半期の乗客総数は590万人で前年からほとんど
変わらない数字でした。
タイ国際航空(THAI)はスワンナプーム国際空港をハブ空港とする
レガシーキャリアでタイを代表する大企業の一つです。
株主構成は過半数がタイ財務省、次に政府投資ファンドの
ワユパック・ファンドとなっています。
タイ国際航空(THAI)はLCC(格安航空会社)ノックエアー
(NOK)の大株主であり、また子会社としてタイ・スマイルを
展開しています。
タイ国際航空(THAI)では子会社2社との間で燃料や航空機部品の
共同購入・共同補修体制を整備することで合意しており、
将来的に部品・メンテナンスのコスト削減効果が期待されています。
この記事へのコメントはありません。