ムーディーズ・インベスターズはインドネシアのマクロ環境はプラスと分析【インドネシア:金融】
格付機関、ムーディーズ・インベスターズでは、
インドネシアの堅調なマクロ経済環境が商業銀行の資産安定と
不良債権リスクのバッファー拡大を支援すると分析しています。
インドネシアの銀行システム外観レポートで、
インドネシア銀行業界の見通しを「安定的」から「ポジティブ」に
変更したと発表しています。
ムーディーズでは2018年4月にインドネシアのソブリン格付けを
Baa3からBaa2へと1段階上げた後、安定した見通しを示しました。
また、4月から6月にかけて、インドネシア金融機関総資産の
66%を占める格付け銀行9行のうち、7行のクレジット
アセスメントを引き上げました。
インドネシアの銀行は、堅調なマクロ経済環境において
12か月後~18か月後まで資産の質が安定的に
推移するであろうことを予想しています。
ムーディーズによるインドネシアの銀行システムに対する
安定した見通しは6つの資産評価に基づいています。
(事業環境、資産リスク、株式資本、資金調達および流動性、
収益性と効率性、政府の支援)。
今後インドネシアの銀行部門は、民間企業収益の回復により
資産の質が改善するとみられています。
資金調達と流動性の両方が銀行システムにおいて安定しており、
銀行預金が同様のペースで成長すると予想されています。
ムーディーズではインドネシアの国内総生産(GDP)が
2017年の+5.1%から2018年と2019年には+5.2%に
拡大すると予測しています。
また、インドネシア国内需要は2019年の大統領選挙に先立って改善し、
輸出収入を増やす可能性が高いとの見方を示しています。
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