タイのエネルギー事業局ではLPG燃料ニーズは縮小していく予想【タイ:運輸】
タイのエネルギー事業局(DOEB:Department of Energy
Business)では、タイ国内輸送・交通部門での燃料ニーズが
2014年から縮小していることからLPGスタンド数拡大が
凍結する予測を出しています。
DOEBによると、LPG登録車両は2016年117万台から、
2017年は108万台へと減少しています。
2018年3月時点ではLPG自動車は106万台にまで減少しました。
また、LPG供給ステーション数は2017年末2,093箇所から、
2018年3月2,082箇所へ減少しています。
タイ政府が輸送・交通部門でLPGの補助金プログラムを
停止することにしたため、バイヤーが新たにLPG車両の購入に
踏み切る可能性は低くなったとしています。
また、2018年第1四半期のLPG消費量は1日当たり10.8%減の
340万トンに減少したと報告しました。
圧縮天然ガス(CNG)需要は1月から3月にかけて8.3%減の
650万トンに減少しました。
2014年頃まで世界の原油価格が1バレル100ドルを越えていたため、
タイ政府ではLPGへ1トンあたり$333ドルの補助金を
提供していました。
CNGも1キロあたり8バーツの補助金を与えられていました。
2018年第1四半期時点のガソリン消費量は3080万リットル/日で、
前年同期比+4.7%増でした。
ディーゼル消費量は6700万リットル/日、3.9%増でした。
航空燃料は前年比3.6%増で1910万リットル/日、
船舶燃料は前年比4.9%増で604万リットル/日、
LPG燃料消費(輸送・家庭用・工業用全て)は前年比2.4%増で
1740万トン/日と分析しています。
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