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タイ上場11銀行は2018年第2四半期の純利益が増加【タイ:金融】

タイ証券取引所(SET)に上場する11銀行の多くでは
2018年第2四半期は前年同期比プラスで純利益が伸びましたが、
オンライン取引手数料の低価格化、無料化などによって
手数料収入はマイナス影響を受けています。

2018年第2四半期(4月~6月)の11行合計純利益は
553億バーツでした。
前年同期比16.6%増、前四半期比24.5%増となりました。

4大金融機関のバンコク銀行(BBL)、クルンタイ銀行(KTB)、
サイアム・コマーシャル銀行(SCB)、カシコン銀行(KBANK)の
なかで、純利益が減少したのはサイアム・コマーシャル銀行
(SCB)のみでした。

サイアム・コマーシャル銀行(SCB)の連結純利益は、
前年同期比6.7%減、第1四半期比0.9%減の111億バーツと
なりました。
営業費用の増加をもたらした銀行変革プログラムとデジタル
技術系の買収などでコストが上昇したことが純利益減少の
原因となりました。

サイアム・コマーシャル銀行(SCB)は2018年3月末、
デジタルバンキングサービス導入を発表し、
送金手数料無料化や、請求書支払い、携帯電話サービスなどの
トップアップ、カードレスの引出しなどでも手数料を
廃止しました。
同行の動きは他行にも影響を与えています。

国営金融機関のクルンタイ銀行(KTB)はタイ上場銀行の中で
最高業績でした。
2018年第2四半期の純利益は前年同期比139%増の77億バーツと
なりました。

同行の手数料収入は前年同期比で1.3%増加しましたが、
前四半期比では5.3%減の58.4億バーツとなりました。
手数料収入は一部送金サービスで廃止とし、手数料収益は
今後も下がることが予想されています。

資産規模4位のカシコン銀行(KBANK)の2018年第2四半期
純利益は、前年同期比21.5%増の109億バーツ、
前期比1.4%増となりました。
利息と非利息収入の両方が増加したことにより、
前年度から増加しました。

同行では証券代理販売、配当金および銀行窓口保険販売
などで収益を上げ、デジタル送金取引手数料の無料化などを
カバーするかたちになりました。

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