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フィリピンのアヤラ・コーポレーションは2017年増収増益

フィリピンの財閥で複合事業を展開するアヤラ・コーポレーション
Ayala Corporation(AC)が発表した2017年連結決算は、
売上が前年比20%増の2,667億ペソでした。

純利益は前年比16%増の302億ペソで、不動産部門と発電部門が
それぞれ二桁増益で業績に貢献しました。

アヤラ・コーポレーション(AC)社はスペイン植民地化されていた
フィリピンにおいて、ドミンゴ・ロハスとアントニオ・デ・アヤラが
1834年に設立した蒸留所が始まりです。

フィリピン最古・最大の複合企業(コングロマリット)で財閥と
定義されることも多く、多様な事業を展開しています。
小売、教育、不動産、銀行、通信、水道インフラ、再生可能エネルギー、
エレクトロニクス、情報技術、自動車、ヘルスケア、経営管理、
BPOなどを行う企業を設立しています。

代表的な企業としては以下のようなものがあります。
Ayala Land(ALI):アヤラ・ランド(不動産)
Ayala Corporation(AC):アヤラ・コーポレーション(持株会社)
Bank of Philippine Island(BPI):バンク・オブ・フィリピン・
アイランド(金融機関)
Globe Telecom(GLO):グローブ・テレコム(携帯通信)
Manila Water Company:マニラ・ウォーター・カンパニー(水道)

アヤラ・コーポレーション(AC)社は2012年以降6年連続で
成長していて、特に不動産部門のAyala Land(ALI)、
エネルギーのAC Energy Holdings Incorporatedを中心に
2016年純利益から12%増となりました。

携帯通信のグローブ・テレコム(GLO)は17年純利益5%減でした。
営業費用および償却費が増加したためです。
同社は2017年に、Jack Ma(馬雲)氏が率いる
Ant Financial(螞蟻金融)(Alibabaの金融子会社)と
戦略的パートナーシップを締結しました。

マニラ・ウォーターは当年度の売上増加と事業開発費の増加に
より、純利益は1%増の62億ペソとなりました。

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