タイの電子書籍市場は趣味趣向の多様化が進む
タイの電子書籍市場は中間層の増加と趣味趣向の多様化によって
成長していますが、各社は収益化に苦戦しています。
2017年1月に設立された電子書籍配信コンテンツ企業、
Ookbee U Co.Ltdは、中国ネットサービス大手の
騰訊控股テンセントTencentとタイのデジタル企業、
オークビーOokbeeが出資しました。
テンセント側は1900万USドルを出資したと
報道されています。
同社は登録ユーザーの製作したマンガ、小説、音楽、
動画を投稿し、コミュニケーションを図るサービスを
展開しています。
コンテンツ投稿システムでは2017年~19年の3年間で
100万件を超えるコンテンツアイテムを生成すること、
タイのデジタルコンテンツプラットフォーム成長戦略を
サポートしながらクリエイティブメディア市場の獲得を
目指すとしています。
2017年12月時点で既に5000以上の作品と1000万人の月間
利用者がいるサイトへと成長しています。
テンセントTencentのタイ進出は今回が初めてではなく、
2016年12月にタイの人気WebポータルSanook Onlineを
買収し、Tencent(Thailand)と社名変更しています。
同社はタイで2000万人以上の登録ユーザーを抱えている
同国最大の音楽ストリーミングアプリJooxを運営しています。
タイの電子書籍市場では、タイ国内で圧倒的なシェアを誇る
メッセージアプリのLINEがLINE TVを運営しています。
また、マンガ・ノベルサービスcomico運営のNHN comico社も
タイ国内へ参入しています。
他の同業としてはStorylog、Tunwalai、C-Channel、
Fungjaiなどがあり、各社とも主な収益モデルとして広告費と
コンテンツ販売の2軸を展開しています。
この記事へのコメントはありません。