タイの輸入果物市場は2008年~2011年から急速に成長
タイでは中級層~高級層向けスーパーまで幅広く果物が
輸入されています。
日本、中国、オーストラリア、アメリカなどからの輸入が多く、
輸入果物市場は急速に成長し、2008年~2011年には
250億バーツ~370億バーツまで増加、輸入品に占める
割合も年々増えています。
特に日本産フルーツは中国、韓国、オーストラリア産とは一線を
画す高級品として扱われています。
販売場所もセントラル系、モールグループ系のデパート内スーパーや
日系スーパーなど高級店が多いのが特徴です。
特にリンゴ、柿、いちご、梨、ぶどう、桃などが多く、
輸入単価は他国産と比較して圧倒的に高くなっていますが、
ここ数年は輸入量、輸入額ともに増加を続けています。
一方、中国産果物はタイ輸入果物市場の中でもトップシェアを
占めるものが多くなっています。
ASEAN先行加盟国(タイを含む)が中国とのFTA枠組協定に基づき、
関税を撤廃していることが大きく影響しています。
ETROによるタイの果物市場規模調査では、
2016年度の果物輸入量と金額はリンゴ85億バーツ(1位中国)、
ブドウ56億バーツ(1位ペルー)、タンジェリン47億バーツ(1位中国)、
イチゴ3.3億バーツ(1位オーストラリア)、メロン5.2億バーツ
(1位中国)などとなっています。
一方、タイからの輸出も好調で、タイ国立食品研究所によると
2016年に輸出した果物の総量は280万トン、輸出額1196億バーツ、
前年比19%の増加となっています。
なかでもドリアンやバナナの輸出が大きな割合を占めています。
・タイのフルーツ加工品大手企業
Chiangmai Frozen Foods(CM)チェンマイ・フローズンフーズ:
冷凍野菜・フルーツ加工品
Siam Food Products(SFP)サイアム・フード:パイナップル缶など
Agripure Holdings(APURE)アグリピュア・ホールディング:
スイートコーン、野菜、フルーツ加工など
・タイのフルーツ飲料大手企業
Uni-President(Thailand)(未上場):フルーツ・野菜ジュース
Tipco Foods(TIPCO):フルーツ・野菜ジュース
Doikham Food Products(未上場):フルーツ・野菜ジュース、
ジャム、果物加工品の大手
Malee Group(MALEE):フルーツ・野菜ジュース、缶詰の大手
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