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有料放送大手、アストロ・マレーシア・ホールディングスはマレー語事業強化

マレーシアの有料放送大手、アストロ・マレーシア・ホールディングス
Astro Malaysia Holdings(ASTRO:6399)は、有料放送加入者
減少に歯止めをかけるため、オンラインサービスを強化すると
しています。
また、東南アジア全域でマレー言語の視聴者向けの新サービスを
発表しています。

同社は新サービスのため新合弁会社、Karangkraf Digital 360を
設立しています。
マレーシア国内の出版会社グルプ・マジャラ・カランクラフ
Grup Majalah Karangkraf(GMK)との合弁事業契約を締結し、
51%の株式に1億リンギを投資したと発表しました。

新合弁会社、Karangkraf Digital 360社は東南アジア各国、
ブルネイ、インドネシア、マレーシア、シンガポール、
タイ南部のマレー人向けの新しい番組を制作するため、
コンテンツ制作の専門知識を活用する予定です。

製作されたコンテンツは衛星テレビやオンラインストリーミング
など、アストロ社プラットフォームを通じて消費者へ送信されます。
マレー語の新聞、雑誌、書籍を出版するグルプ・マジャラ・
カランクラフ(GMK)との提携はアストロ社の戦略的な
長期成長ポートフォリオを構築し、オンラインテクノロジーへの
投資を狙うものとしています。

東南アジアのマレー語圏はブルネイ、マレーシア、インドネシア、
タイ南部と広く、マレーシアとASEAN各国のデジタル化によって
収益回復を目指す考えです。
同社の2017年度業績は売上56億1300万リンギ、
純利益6億2400万リンギでした。

同社は1996年設立、マレーシア国内の有料放送最大手として
展開してきましたが、2016年頃からアメリカ資本Netflix
(ネットフリクス)やビデオストリーミングプラットフォーム
iflix(アイフリクス)が登場し、同社の有料放送市場シェアを
脅かすようになりました。

同社はこれらの動きに対応すべく2017年3月にTribe
(Online Video Service)を発表しました。
Tribeはアジア太平洋地域のオンラインビデオストリーミング
サービスで、わずか6ヶ月間で登録ユーザー数が前年比+92%の
成長を見せ、インドネシア、フィリピン、タイ、シンガポール
など合計250万人に達しています。

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