カンボジアの政治状況、与党側フン・セン首相の独裁傾向に向かうとの報道
カンボジアの政治状況について、与党側フン・セン首相の独裁傾向に
向かうと報道されています。
カンボジア最高裁判所は11月に最大野党カンボジア救国党(CNRP)へ
解散を命じる判決を言い渡しました。
裁判所関連の権益は与党側カンボジア人民党(CPP)の影響下に
あるとして、有罪・無罪の判断も独立性が保たれていないと
されています。
また、野党ケム・ソカ党首が国家反逆容疑で逮捕されたことで
カンボジア国会の44%を占める議席は無くなり、少数野党に
割り振られることになります。
フン・セン政権による野党への厳しい弾圧に国際社会から批判が
高まるとされています。
2013年9月総選挙により選出された国民議会下院は野党側が
ボイコットする中、与党議員68人の全会一致でフン・センを
首相に再任し新内閣を承認しました。
野党カンボジア救国党(CNRP)は2013年の総選挙で議席を
2倍近い55議席に伸ばし、68議席の与党カンボジア人民党
(CPP)に肉薄しました。
2017年6月に実施されたカンボジア地方選挙でもCNRPが躍進、
そのため危機感を強めたフン・セン与党側は積極的に野党潰しを
進めています。
フン・セン氏はこれまでカンボジア王国首相、
カンボジア人民党議長党首を務めています。
フン・セン氏は以前カンボジアの軍人・政治家として
民主カンプチアで軍司令官を務めていましたが1977年に離脱し、
ポル・ポトと対決、1978年のベトナム軍進攻後は親ベトナム政権の
外相・首相を歴任しました。
タイとの関係は2009年10月、隣国タイ王国から逃亡中の
タクシン・チナワット元首相をフン・セン首相のアドバイザーとして
迎え入れました。
タクシン元首相在任中から両者の関係は親密であることが
知られていました。
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