フィリピンの複合企業、JGサミットはフィンテックで新市場を拡大
フィリピンのセブ・エアーにも出資している複合企業グループの
JGサミットホールディングスJG Summit Holdings Inc
(JGS)は、石油化学ビジネスと最新金融サービスの拡大を
目指しています。
JGサミットはジョン・ゴコンウェイ氏によって1957年に設立され、
アセアン域内での投資拡大を進めています。
同グループは石油化学事業拡大のため2017年度設備投資に
482億ペソの予算を設定しました。
2016年の419億ペソを上回る投資です。
また同社はフィンテック分野にも進出します。
緊急の資金需要があるフィリピン人のためにデジタルで信用限度を
判断して急な融資対応を可能にする簡易融資企業、Express Holdings
Incを設立しました。
急な授業料支払い、予期しない医療費支払い、中小企業の資金調達
などの資金ニーズに対し、フィンテックによって融資信用を判断します。
同社は中国系企業Orienteと独占的パートナーシップを締結し、
消費者向けのピアツーピア融資ソリューションを開発しました。
JGサミットホールディングス(JGS)は2017年7月、
東南アジア市場に特化したインターネットプラットフォーム企業、
シンガポールに本社を置くSea Limitedに投資し、アセアン地域の
電子商取引に足掛かりを得ることに成功しました。
今後もアセアン域内展開を強化していきます。
同社は食品(スナック、製粉)、石油化学、農業、航空、不動産、
ホテル、金融など幅広く事業を展開する複合企業です。
フィリピン最大の小売業者の1つであるRobinsons Retail
Holdingsも運営しています。
2016年度業績は売上2405億0300万ペソ、
純利益109億1700万ペソでした。
この記事へのコメントはありません。