インドネシアではタンジュン・プリオク港を国際物流拠点にする計画
インドネシアはタンジュン・プリオク港をインドネシア国内の
国際物流拠点とし、シンガポールの港湾ビジネスの一翼を担う
という目標を掲げています。
インドネシア政府はフランスのコンテナ運送会社CMA CGM Groupと
共同で、初のジャカルタ~ロサンゼルス直行航路ルートを
発足させました。
海運輸送の迅速化とコスト削減につながるとしています。
同港湾を管理するPT Pelabuhan Indonesia(Pelindo)IIの
国営港湾オペレーターにとって、この航路は最長23日間となり、
これまでのシンガポール経由ルートの30日間から大幅短縮されます。
20~30%のコスト削減が可能となる予想で、路線運賃は40フィート
単位で約1,700米ドルとしています。
主要な海運グローバルプレーヤーであるCMA CGMグループは、
同航路に向けて17隻の船舶を配備しています。
CMA CGMグループはフランスを本拠地とする海運会社・コンテナ
運送会社で、170の定期コンテナ航路で世界150カ国400港湾を結び、
マースクライン、MSCに次ぐ世界第3位のコンテナ物流企業です。
PT Pelabuhan Indonesia(Pelindo)IIからのデータでは、
タンジュン・プリオク港は2016年に約800万TEUの総容量のうち
620万TEUの貨物を積み下ろし取引しています。
一方、シンガポール港は2016年に3059万TEU貨物を処理し、
世界全体のコンテナ輸送量の約7分の1を占めています。
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