タイ南部で大雨洪水被害が拡大し、およそ110万人が被災
タイ南部を中心に大雨に伴う洪水被害が深刻化しています。
タイの内務省は1月10日に110万人が被災、25名の死者が
出ていると発表しました。
洪水被害は主にタイ南部を中心に12県に及び、
南部ナコンシータマラート県の空港は浸水で閉鎖と
なっています。
タイの南部にはプーケット、クラビなどの外国人観光客に人気の
リゾート地が集中していて、観光業だけでなく小売産業、観光産業、
物流などの影響も懸念されています。
(深南部)サトゥーン県、ソンクラー県、ヤラー県、
ナラーティワート県、パッタニー県。
(南部)クラビー県、ナコンシータマラート県、パンガー県、
プーケット県、ラノーン県、スラタニー県、トラン県など。
タイ商工会議所大学では、タイ南部の洪水の影響で
当初目標経済成長率が当初+3.2%から下がる可能性も
示唆しています。
同大学では1月1日~10日間の大雨による被害額はおよそ
224億バーツに上るとしています。
インフラ関連では道路、高速道路、陸橋、住宅などで34億バーツ、
農業関連で81億バーツ、工業系関連で109億バーツなどに
なっています。
2016年度タイGDPのなかで、タイ南部の産業が占める割合は
8.6%でした。
タイ南部で活躍している上場企業としては、農業・漁業セクターの
タイ最大手ゴム関連企業スリトランアグロ(STA)社
(タイ南部でゴム農園を展開)、パームオイル大手ユニワット・
パームオイル(UVAN)社(クラビ県でパームオイル生産)などが
あります。
そのほかおよそ43,000社に影響が出ているとしていて、
タイGDPの0.1%に影響を受けるとみられています。
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