タイの首都圏電力公社の概要
タイでの電力供給に関してはEGAT、MEA、PEAの3つの国営組織が
あります。
首都圏配電公社(MEA:Metropolitan Electricity Authority)
は1958年8月にタイ首都圏電力公社法Metropolitan Electricity
Authority Act 1958(BE2501年)に基づき設立されました。
それ以前の歴史としては、元々存在したSiam Electricity社が
1939年に組織変更し、Thailand Electricity Corporation Co.,
Ltdへ社名変更、1950年に政府傘下となってBangkok Electricity
Authority公社とし、1958年に現名称となっています。
MEAはタイ発電公社EGATから電力を購入し、自己の送配電線を通じて
バンコクおよびサムットプラカーン県とノンタブリ県の一般家庭、
事務所や工場等の需要家へ電力供給を行なっています。
電力供給に必要な同地域の配電用変電所、配電線建設および
運営維持管理を実施しています。
事業所はバンコク首都圏に8ヶ所、ノンタブリ県内に2ヶ所、
サムットプラカーン県内に1ヶ所で運営しています。
同組織は政府機関であり、タイ内務省傘下の管轄となっています。
バンコク首都圏を中心として352万世帯、最大電力供給規模
8,669MWを供給しています。
2015年度業績は売上1998億7500万バーツ 総費用1884億8324万バーツ、
純利益113億9216万バーツとなっています
(同組織のアニュアルレポートより)。
Bangkok Metropolis(バンコク都)、Nontha Buri(ノンタブリー県)、
Samut Prakarn(サムットプラカーン県)の3都県、およそ3,192平方Kmを
カバーしていて、売上の99.94%がこの配電事業となっています。
近年は太陽光発電、EV電気自動車スタンド、光ファイバー、
データストレージなどの事業へも参画を発表しています。
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