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タイ国営石油、PTT社の概要に関して

タイのエネルギー企業最大手は、石油・天然ガス開発、石油精製、
石油貯蔵、石油化学、石油小売り、潤滑油、付随事業まで幅広く
行うタイ国営石油(PTT)社です。
PTT社はタイ語ではポートートーと発音されます。

同社はタイ財務省が51%の資本を持つ巨大エネルギー企業です。
タイ国内の高速道路や地方道路沿いなど、タイ国内の至る場所で
PTT系ロゴマークやガソリンスタンドを見掛けるようにタイ国内での
認知度は圧倒的です。

タイ国営石油(PTT)はタイ証券取引所(SET)の中でもトップの
売上規模であり、2015年度業績は売上2兆0637億バーツ
(およそ6兆円規模)、純利益199億バーツ(600億円規模)と、
他社を寄せ付けない業績になっています(タイ証券取引所(SET)
DATA引用)。
2016年第3四半期までの業績では売上1兆2589億バーツ、
純利益755億バーツでした。

タイ国営石油(PTT)は傘下に多数の巨大上場企業を抱えていて、
PTT石油開発(PTTEP)、タイオイル(TOP)、バンチャーク石油(BCP)、
IRPC(IRPC)などが並びます。

タイ国営石油PTTでは今後、同業同士での事業統合・再編が進む
予定です。
タイ証券取引所の工業セクターで上場しているPTTグローバルケミカル
(PTTGC)は
タイのPTTアロマティクス(PTTAR)とPTTケミカル(PTTCH)が
2011年度に合併し誕生した企業です。
この他にも今後PTTグループ内で統合・吸収が行われる可能性も
報道されています。

ASEAN地域でPTTと同じように石油・天然ガス系権益を持つ巨大企業は、
マレーシアのペトロナス(Petronas)、インドネシアのプルタミナ
(PERTAMINA)があります。

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