情報通信・テクノロジー分野で上場しているタイの大手企業について(1)
タイ証券取引所(SET)に上場している情報通信・テクノロジー
(Information & Communication Technology)分野の企業は
29社あります。
近年のインターネット通信網普及とスマートフォンの低価格化、
中国製品流入などによりタイ国内のインターネット利用者数は
急激に伸びています。
携帯電話・スマートフォンでの通話料金による収入は頭打ちとなり、
携帯電話キャリア間競争が過熱する中で、各社は付加価値を
押し出したサービス内容へシフトしています。
タイ国内の三大携帯電話キャリアは、アドバンスド・インフォサービス
(ADVANC)、続いてノルウェー資本テレノール社が保有するトータル・
アクセス・コミュニケーション(DTAC)、CPグループ傘下である
トゥルー・コーポレーション(TRUE)となっています。
アドバンスド・インフォサービスAdvanced Info Service
(ADVANC)は1986年にタイ電話公社(TOT)から携帯電話の事業権を
取得、携帯電話事業に参入しました。
もともとはタクシン・チナワット元首相の創業したシン・
コーポレーション・グループの子会社でした。
2006年に同社を含めたシン・コーポレーショングループ(SHIN)の
株式をシンガポールの国策投資会社であるテマセク・ホールディングス
へ売却した取引がきっかけとなり、反タクシン運動が盛り上がる
一つの契機となりました。
同社はその後も携帯電話キャリア市場のシェア1位を維持していて、
2016年1月からはタイ77都県中42都県で第4世代携帯電話サービス
(4Gサービス)を正式に開始しました。
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