タイのカシコーンリサーチが2016年度の経済成長率予測を引き上げ
カシコーン銀行(KBANK)傘下のカシコーンリサーチが2016年度の
経済成長率予測を引き上げています。
タイ政府の政策によるインフラプロジェクトの恩恵、観光事業拡大、
個人消費増加に基づいて、当初の+3.0%から+3.3%に上方修正
しています。
特に大きいのは2016年度も増加を続けているタイへの中国人観光客で、
15年度700万人から16年度は900万人を越える予想です。
また海外旅行者総数は中国人、マレーシア人、ラオス人、韓国人、
日本人なども加え、3300万人になると予想されています。
タイの観光市場収入は2016年は+10.4%増加を予想されています。
航空産業、ホテル産業、サービス産業、小売り関連産業などが
伸びていますが、翌2017年度は中国からの観光旅行者も一服し、
成長率は+3~6%に落ち着くと見られています。
タイでは観光業が総GDPの15%を占めています。
また、GDPの多くを占める輸出産業では、これまでの先進国向け輸出から
近隣のCLMV諸国への輸出増加が課題テーマとなっています。
カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナムとの輸出では中国に次いで
第2位となっていますが、16年度はマレーシアに2位の座を奪われる
可能性があります。
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