2016年度タイの不動産市場の見通しに関して
タイの上場および非上場不動産企業は、15年の取引額以上になる
2500億バーツ以上の販売を見込んでいます。
前年比で5~10%増の見通しです。
特にバンコク首都圏ではタイ政府の景気刺激策が年前半継続され、
インフラプロジェクトも進むことから大手不動産開発会社は積極的に
販売を進めると予測されています。
国鉄の複線化プロジェクト、高速道路建設、10のバンコク首都圏
鉄道建設などで住宅市場の活性化が期待されています。
住宅価格は、国内不動産価格の上昇を受けて15年度と比較して
2~5%は上昇すると予測されています。
また、16年度はパープルライン(バンスー~バンヤイ)の稼働に
より住宅不動産価格への影響がすでに出ています。
最大手プルックサーリアル(PS)では15年度50の開発プロジェクト、
およそ500億バーツを販売しました。
当初目標は70プロジェクト、700億バーツが目標でしたが、
下方修正を迫られました。
同業大手サンシリSansiri(SIRI)では、2016年度21のプロジェクト
およそ400億バーツの目標額を設定しました。
16年度の売上では370億バーツを目指します。
また、スパライSupalai(SPALI)では28の住宅開発を進め、
310億バーツの販売を目指します。
20のプロジェクトは一戸建て、タウンハウスで低層住宅開発、
8~9件はコンドミニアムプロジェクトです。
中堅のアナンダ・デベロップメントAnanda Development(ANAN)
では不動産市場が10%以上伸びると期待し、10のプロジェクトで
220億バーツの販売を目指します。
そのうち8つのプロジェクトはコンドミニアムで、
4つは日本の合弁パートナーMitsui Fudosanと開発します。
高級不動産では既に1平米30万バーツの高級物件が出てきており、
年末には1平米35万バーツの物件も発表されました。
不動産情報センターReal Estate Information Centre(REIC)
では、15年度タイの不動産価格は2.3〜5%増加したと発表しています。
1平米=50,000バーツまでの物件は +3.3%増
1平米=50,001〜80,000バーツでは +4.4%増
1平米=80,001〜120,000バーツでは +6.0%増 となっています。
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