タイにおける調味料市場の大手企業(2014年度)
タイの調味料市場は拡大を続けていて、タイの国内、海外向け共に
売上を伸ばしています。
大きな要因として3つが挙げられ、
1)新興国、先進国共に食の多様化が進み、調味料ニーズが増加している
こと
※特に中東、ヨーロッパ、南アメリカなどの市場が伸びている
2)新規開発商品、ブランド投入、調味料の風味を多様化させていること
3)地方への物流網構築、インフラが整備されていくことで
大規模小売り店舗が増加していることとなっています。
タイ証券取引所(SET)に上場するのは1部上場のタイテパロット社、
2部上場のエキゾチックフード(XO)社の2社になっています。
タイテパロット社(SAUCE)はゴールデンマウンテンブランドで展開する
タイの調味料大手企業で、1954年にWINYARAT財閥・ファミリーに
設立された企業です。
タイのソースブランド“ゴールデン・マウンテン・ソース
Golden Mountain Sauce”、チリソースブランド” Sriraja Panich” 、
日本風醤油“Kinzan Shoyu” ブランドを開発。
1995年にはタイ証券取引所(SET)へ上場しました。
タイ国内売上が92%と海外向け売上が8%とまだ国内市場売上割合が
かなり高く、ハラル認証、SGS認証を取得しています。
また日本のYamasa SyouのOEM生産も行っています。
2015年度1〜9月期までの業績が売上20億1600万バーツ、
純利益で2億8400万バーツになっています。
エキゾチックフード(XO)社は1999年に設立。
[Thai Pride]ブランド、[EXOTIC Food]ブランド[Flying Goose]
ブランド、[COCO Loto]ブランドでタイの調味料、ソース、醤油など
200アイテムを生産販売。
タイ国内と海外向62か国へ向けて展開しています。
アメリカのFDA認証、SGS認証を取得しています。
2014年6月にタイ証券取引所の2部市場であるMAIに上場を
果たしました。
フィッシュソース、グリーンチリソース、カレーソース、
即席めんフード、ココナツ飲料などがメイン商品です。
2015年度1〜9月期までの業績が
売上5億7000万バーツ、純利益7600万バーツになっています。
XO社のIRレポート2014年度版によれば、
タイ商務省貿易振興局Department of International Trade
Promotionでの2013年度チリソース輸出シェア9.8%、
スパイス輸出シェア2.7%であると発表しています。
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