タイのサイアムセメントの2015年度の見通しに関して
タイの王室系建設資材、セメント大手のサイアムセメント
Siam Cement(SCC)では建設素材、セメント部門での戦略見通しを
発表しています。
2015年~2020年でセメントニーズが年5%増で増加するとし、
民間投資の成長が進むとしています。
また、セメント部門の総売上の42%である高付加価値商品の割合を
増化させます。
インドネシア、ミャンマー、ラオス、カンボジアでは630万トンまで
生産規模能力を上げます。
ASEAN域内の傾向としては
1) 高い需要と、高い成長、マージンを取れること
2) ボーダーレスな物流ネットワークになっていくこと
を挙げています。
タイにおけるセメントニーズに関しては第3位のTPIポレン(TPIPL)の
新しい生産能力が400万トン追加され、6000万トン規模となっています。
SCC社では2015年度はフラットなものの、年成長率5%増推移となると
見ています。
16年度以降の大規模なインフラプロジェクトにより、セメント消費量は
大きく1000万~1600万トンが消費される見通しです。
同社の15年度の1月~9月期の売上では3496億2100万バーツ、
純利益では339億5000万バーツでした。
同社分析によるASEAN各国の一人当たりセメント消費量は
タイランド(600kg/year): ミャンマー(120kg/year),
インドネシア(230kg/year), カンボジア(240kg/year),
ラオス (430kg/year), ベトナム (560kg/year)となっています。
この国の中でミャンマー、カンボジア、ベトナムなどが二桁成長に
なると見られています。
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