2014年度のタイ主要ニュースはクーデターがトップ
2014年度でのタイにおける主要ニュースランキングが発表されています。
No1
2014年5月、タイ国軍が全権掌握、軍トップが首相就任しました。
プラユット陸軍司令官によって、タイ国軍が全権掌握したことを発表しました。
5月20日にタイ国軍がタイ全土に戒厳令発令し22日には反政府派・政府派・
主要政党代表・選挙管理委員会らでの話し合いは合意に至らずクーデターの
発動になりました。
同年8月にプラユット・チャンオーチャー氏が29代首相に任命されました。
今後の流れとして民政移管を実現する総選挙実施は当初の2015年末から
2016年年初以降にずれ込む可能性になっています。
2014年年末時点で夜間外出禁止令はタイ全土で解除されましたが、同国の
戒厳令はまだ存続されています。
No2
2014年1月、インラック首相へ向けた反政府デモ隊がバンコク都心封鎖を
実施しました。
当時のインラック政権退陣を求めて2013年11月からデモ活動をしていた
反政府デモ隊グループ(人民民主改革委員会:PDRC)はルンピニー公園エリア・
戦勝記念塔ロータリーなどバンコク都心の主要7カ所を封鎖し、毎日デモ、
スピーチ、宴会、宿泊施設の提供などを行いました。
その後、1月にインラック政権は非常事態宣言発令し、警備の強化と治安維持に
努めましたが、爆発事件やデモ隊の死傷者が増加するなど治安上の懸念・不安が
増加しました。
その後、同反政府グループでは資金に関する懸念とタイ経済への影響も深刻化した
ことから、3月にデモ隊はルンピニ公園一極集中しました。
No3
2014年12月報道でタイ王室のワチラロンコン皇太子殿下の妻シーラット妃殿下が
王室を離脱したことを発表しています。
タイ王室への敬愛はタイ国内で絶大な影響力を誇っていて、背景には一部の親族
の不正、汚職容疑によって今回の事件につながったとの見方が広がっています。
この汚職は、Pongpat Chayapan旧警察中将を中心に収賄や不敬罪などの容疑で
逮捕され、警官幹部や民間人などが次々と逮捕されました。
タイ警察ではまだ容疑者は多数あり、Pongpat氏の犯罪ネットワークを追求していく
とコメントしています。
タイ国家警察のSomyot Pumpunmuang氏はプラユット首相と会合し、犯罪組織の
残り部分を全て解明していくと報告。
シーラット皇太子妃の親族であるPongpat Chayapan旧警察中将が大規模な犯罪を
行ったことが公表され12月にはシーラット皇太子妃一族に王室が与えた姓を剥奪し、
旧姓に戻させるよう命じる発表もされていました。
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