2010年インドネシア上場企業農業・鉱山分野
こちらのページではインドネシアにおけるインドネシア証券取引所上場企業の業界構造図、
各社の規模・純利益・業種・業態などを解説しています。
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2010年インドネシアタイの上場企業編 不動産分野・エネルギー分野へ進む
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こちらのデータは2010年度末時点でのインドネシア証券取引所(IDX)データを
可視化し、東南アジアの国タイの証券取引所を分かりやすく解説したファイルです。
データは各証券取引所における公式な業績の数字・統計データ使用しています。
こちらのファイルは海外投資・海外進出を希望する方向けに
東南アジアへの経済理解の一歩・ガイド本として作成しております。
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インドネシア証券取引所(IDX)はインドネシアの上場企業が集まる証券市場で
1989年にスラバヤ証券取引所(SSX)の設立、
1992年にジャカルタ証券取引所(JSX)の民営化で大きく成長していきます。
1995年にはJakarta Automated Trading System(JATS)が
利用開始となり、債券やデリバティブも導入されます。
もともと、インドネシアの証券流通市場は株式がジャカルタ証券取引所(JSX)、
公社債などがスラバヤ証券取引所(SSX)と分けられていましたが
2007年末にジャカルタ証券取引所(JSX)とスラバヤ証券取引所(SSX)が
合併してインドネシア証券取引所「IDX」が誕生しています。
ジャカルタ総合指数(JKSE)とは?
インドネシア証券取引所上場の全銘柄を対象とする時価総額平均指数。
インドネシア証券取引所(IDX)の主な株価指数
インドネシア・ジャカルタ総合指数(JCI) メインボードの全銘柄
ジャカルタイスラミック指数(JII) シャリフに則る30銘柄
インドネシアLQ45指数 流動性の高い45銘柄を選出
1 過去12ヶ月で時価総額が高い60企業から選出
2 過去12ヶ月で取引高が高い60企業から選出
3 最低3ヶ月以上インドネシア証券取引所(IDX)に上場
4 財務状況、成長性、流動性の高い企業
インドネシア証券取引所(IDX)の9つのセクターに関して
インドネシア証券取引所(IDX)は9つのセクターに分類されていて
農業・農園セクター、鉱山セクター、基礎産業セクター、雑工業セクター、
消費材セクター、不動産セクター、インフラ運輸セクター、
金融セクター、サービスセクターになります。
インドネシア証券取引所(IDX)の農園・水産物セクターに関して
インドネシアはパームオイルなどのプランテーションの歴史が長く、
農園・プランテーションで上場している企業が数多くあります。
自動車大手のアストラ・インターナショナル(ASII)の子会社である
アストラ・アグロ・レスタリ(AALI)は農園・
プランテーション経営をおこなっています。
インドネシア最大のプランテーション・グループです。
パームオイル農場の経営を中心に、ゴム農園、ココア農園などの経営を行い、
貿易取引、製造業、輸送事業、関連サービスまで幅広く展開。
1983年にアストラ・インターナショナルグループの農業部門として設立され
キャッサバのプランテーションから開始されました。
近年はバイオディーゼル事業へ参入するなど、積極展開を進めています。
シナルマス・アグロ・リソーシズ・アンド・テクノロジー(SMAR)は
インドネシア財閥シナルマス・グループ。
農業、貿易、プランテーション経営、包装事業、関連サービスまで幅広く行っています。
パーム油生産事業大手で、クッキングオイル、ベジタブルオイルなど
生産する。プランテーション総面積は10万ヘクタールを越えます。
プランテーション、生産工場はスマトラ北部、ジャンビ、ペカンバル、
バンカ、カリマンタン中央部、カリマンタン東部カリマタン南部、
スラバヤ、メダンなどにあります。
調理用油のブランド「FILMA」はインドネシアで有名なブランドの一つ。
他のブランドでは「Kunci Mas」などがあり、
高い品質と大きなマーケットシェアでインドネシア各地で展開中です。
インドネシア証券取引所(IDX)の鉱山開発セクターに関して
インドネシアは豊富な天然資源と鉱石資源が採掘できることから
多数の鉱山セクター企業が上場しています。
ブミ・リソーシーズ(BUMI)はインドネシア国内の資源開発企業。
石炭採掘事業、石油開発まで行う企業です。
1990年にインドネシア証券取引所(IDX)へ上場。同社は4つの事業の柱があって
Coal mining 石炭採掘事業、Oil and gas 石油&天然ガスビジネス
Gold 金採掘ビジネス Service 石炭輸送関連事業 となります。
1982年に PT Kaltim Prima Coal (“KPC”)として誕生。
アダロ・エナジー(ADRO)はインドネシアの石炭採掘・生産企業です。
2008年7月にインドネシア証券取引所(IDX)へ上場。
IPOで13億2千万ドル調達した。インドネシア国内石炭大手2位の企業となります(2010年時点)。
子会社を通じて石炭の採掘、取引、石炭関連(輸送サービス、インフラ整備)事業を展開。
3つの子会社があり
PTアラム・トリ・アバディ PT Alam Tri Abadi,
PTサプタインドラ セジャティ PT Saptaindra Sejati
PTマクムール セジャテラ ウィセサ PT Makmur Sejahtera Wisesa
インドネシア政府とカリマンタン島南部のタンジュン地区の採掘権を2022年まで得ています。
アダロ社が持つ石炭埋蔵量はおよそ28億トンとなります(2010年時点)。
インド・タムバンガラヤ・メガウ(ITMG)社は
タイの石炭企業バンプー(BANPU)の子会社。
バンプーミネラルズ(シンガポール)が73.7%を保有しています。
インドネシアの鉱山開発企業、石炭開発から輸送まで行っていて、
同様にマーケットサービスも提供していて、5つの会社を抱えています。
PT Indominco Mandiri 1988年設立
PT Trubaindo Coal Mining 1990年設立
PT Bharinto Ekatama 1996年設立
PT Kitadin 1978年設立
PT Jorong Barutama Greston 1991年設立
カリマンタン中部と東部の石炭炭鉱の開発を行っていて
2008年末現在で石炭埋蔵量は3億1200万トンが確認されています。
また、インドネシアの石炭生産マーケットシェアは
石炭総生産量1億9360万トン このうち73%を6社で占めています。(2009年時点)
最大手 ブミ・リソーシーズ(BUMI)
2位 アダロ・エナジー(ADRO)
3位 キデコ・ジャヤ・アグン(インディカ・エナジーINDY子会社)
4位 インド・タムバンガラヤ・メガウ(ITMG)タイ企業バンプBANPU
5位 ベラウ・コール
6位 タンバン・バトゥバラ・ブキット・アサム(PTBA) となっています。
アネカ・タンバン(ANTM)は非鉄金属、インドネシア国営鉱山の企業。
ニッケル・ゴールド、ボーキサイト、フェロニッケルなど幅広く展開しています。
天然鉱物資源の採掘、開発、取引、輸送をおこなっていて
スワウェシ島南部地区、マルクの北部、ジャワの西部での金開発など
がおもな開発区域です。
インドネシア国内だけで130万ヘクタールの開発権益、ライセンスを保有していて、
鉱山資源の開発にとって重要な潜在性を秘めている地域を抑えています(2010年時点)。
インターナショナル・ニッケル(INCO)はカナダ系のニッケル生産企業
バレ・インコ社のインドネシア現地法人です。同社が60.8%出資。
ニッケル鉱山の開発、採掘、輸送まで手掛けていて、
インドネシア・スラウェシ島のSarwoko鉱山での開発がメインになります。
1968年にカナダ系インコ社がインドネシアへ参入。
PT International Nickel Indonesia(PT Inco)を設立しました。
1988年に住友金属鉱山も20%出資しています。
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