マレーシアの電力
マレーシアの電力における発電・送配電に関する企業は
国営電力会社であるテナガ・ナショナル(TNB)、独立事業者(IPP)が
発電・発送電をおこなう。
同社らがマレーシア半島で電力供給を行い、東マレーシアでは
サバ電力公社(SESB)とサラワク電力供給公社(SESCO)がそれぞれ電力供給
している。
テナガ・ナショナル(TNB)は総合的なエネルギー・サービスとして電力を
供給している。
テナガとはマレー語で「エネルギー」の意味。
マレーシアで水力発電や火力発電、送電・配電事業を行うほか、インドネシアや
インドなどでも事業を行っている。
前身はマレーシアの国家電力委員会(National Electricity Board, NEB)
であったが、1988年に民営化方針が発表され、1990年にテナガ・ナショナルが
発足した。
2012年度の業績は売上で358億リンギ(107億ドル)
純利益では41億リンギ(12.6億ドル)となっている。
マレーシアはエネルギー資源に恵まれており、天然ガス及び石油を輸出する
エネルギー供給国。
しかし、石油は現状のまま生産量を継続すれば、新たな油田が発見されない限り
10数年で枯渇するものと試算されている。
マレーシア政府は、脱石油化と天然ガスの開発及び利用に力を入れて貴重な
外貨収入源である石油の延命化、脱石油による環境対策を推進中である。
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