シンガポール DBSグループ・ホールディングス(DBSM)
シンガポール大手金融機関のDBSグループ・ホールディングス(DBSM)は、
合計91億シンガポールドル(およそ72億USドル)で、インドネシアのダナモン
銀行(BDMN)を買収することで合意したと発表しています。
株式と現金を組み合わせた買収価格は、ダナモンの株価に+52%程度プレミアムを
乗せた水準にするとしています。
BDMN バンク・ダナモン・インドネシアの大株主は、アジアファイナンシャル・
インドネシアで(テマセクホールディングス)で保有しています。
総資産額6位で 98兆5970億ルピア(9800億円)であったとしています。
今回の合併でDBSファイナンシャルグループが保有しているインドネシア資産を
合わせると、今回の買収でDBSはインドネシア資産規模で5位の銀行となると
見られています。
また、マレーシアの中堅行アライアンス・ファイナンシャル(ALFG)の株式14%の
取得に向けて、テマセクの金融部門と協議を開始することをマレーシア中央銀行が
承認したと明らかにしています。
その後、インドネシア中央銀行は、シンガポール金融大手DBS銀行による
インドネシアのダナモン銀行の買収問題について、外国投資家による銀行所有に
関する新しいガイドラインが決まるまでは承認しない方針を伝えています。
これは同中銀の報道官が仏AFP通信社に明らかにしたもので、同報道官は、
「DBSによる買収を恣意的に遅らせているわけではない」としたうえで、
「われわれが銀行所有に関する新しいガイドラインを発表したあと、DBSの
買収計画について検討する予定です。
現行の銀行所有に関するガイドラインでは、国内外の民間投資家がインドネシア
の銀行の株式を最大99%まで取得することが可能となっていますが、中銀はこの
ガイドラインを見直す必要があると指摘しています。
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