マレーシア
ナジブ・ラザク首相は4月30日に、プトラジャヤ・インターナショナル・
コンベンション・センター(PICC)で行なわれる「ワーカーズ・デー」(メーデー)
のイベントで最低賃金制度の詳細を発表するとしています。
声明によると、最低賃金の水準は国家賃金評議会(NWCC)、雇用者及び被雇用者の
代表により検討が進められ、経済学者、社会科学者なども調査に加わり、
決定された水準は高くはなく、企業の倒産を誘発したり労働者を解雇に追い込む
事態にはならない水準としています。
同省は労働者の賃金が上がれば、低所得者の購買力の拡大につながり、インフレを
助長すると懸念されるが、政府は物価動向を監視しインフレ対策を行なっていく方針
としています。
最低賃金制度の導入で、中小企業(SME)で働く低賃金の労働者約320万人に恩恵が
あると見られています。
マレーシアの労働人口の33%が月収700リンギ以下で、貧困とされる763リンギを
下回っています。
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